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Eventide H9 Harmonizer Gen 2|50年の歴史を継ぐマルチエフェクト・ペダルの完全リデザイン

Eventide Audio H9 Harmonizer Gen 2
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こんにちは、Music Gear Japan 副編集長のNAOTOです。今回は、Eventideが2026年6月に発表した『H9 Harmonizer Gen 2』をご紹介します。

13年間にわたって愛用されてきたオリジナルH9の後継機であり、Eventideの象徴的なマルチエフェクト・ペダルの完全リデザインです。H90と同じARM処理アーキテクチャを採用しながら、ペダルボード対応のコンパクトフォーマットを維持している点が大きな特徴です。

74以上のアルゴリズムと1,000以上のプリセットを搭載し、スタジオクオリティのサウンドを手のひらサイズで実現。直感的なハードウェア操作とH90譲りの処理能力を両立させた本機は、シンガーソングライター、ギタリスト、シンセサイザー奏者など、様々なプレイヤーから注目を集めています。

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Eventideの半世紀と、H9 Gen 2が生まれた背景

Eventideは1975年に世界初の商用デジタル・オーディオ・エフェクト・ユニット『H910 Harmonizer』を開発し、以来50年以上にわたって業界の最前線を歩んできました。H910は、アナログ時代の終焉とデジタル・プロセッシング時代の幕開けを象徴する製品です。その後、Eventideは次々と革新的なエフェクト機器をリリースし、プロフェッショナル・スタジオやライブステージで信頼を積み重ねてきました。

2013年にリリースされたオリジナルH9は、Eventideのこうした遺産を引き継ぎながら、ペダルボード対応のコンパクトなフォーマットに高品質なマルチエフェクト機能を凝縮した製品として登場しました。13年間にわたってプロフェッショナルから愛用されてきた同機は、多くのギタリスト、ボーカリスト、プロデューサーにとって不可欠な相棒となっていました。

Eventideは2023年にH90という双エンジン・マルチエフェクト・プロセッサーをリリースし、より高い処理能力とアルゴリズム・ラインナップを備えた新世代のアーキテクチャを確立しました。H90は業界から高く評価されましたが、そのサイズと価格帯から、より小型でシンプルなワークフローを求めるプレイヤーのニーズには応えられていませんでした。

H9 Gen 2は、この空白を埋めるために企画されました。オリジナルH9の優れたサウンド品質と直感的なハードウェア操作を継承しながら、H90のARM処理アーキテクチャと74以上のアルゴリズム・ラインナップを採用した完全なリデザインです。公式説明によれば、この新しいアーキテクチャにより、より高い音声忠実度、改善されたパフォーマンス、アップグレードされたコンバーター、高速な動作、強化されたリアルタイム応答性が実現されています。

つまり、H9 Gen 2は「H90の処理能力をペダルボード対応サイズに詰め込んだ製品」ではなく、「H9の使いやすさとシンプルさを保ちながら、最新のテクノロジーで再発明した製品」として位置づけられています。50年の歴史と最新のデジタル・プロセッシングの融合が、このリデザインの本質なのです。

74のアルゴリズムと直感的なUI|ハードウェア・インターフェースの設計

H9 Gen 2の操作性の中核を成すのが、2.5インチのOLEDディスプレイと3つのクイックノブです。このシンプルながら洗練されたインターフェースは、74以上のアルゴリズムへのアクセスを直感的に実現するために設計されました。ディスプレイには現在のプリセット名、パラメータ値、エフェクト・チェーンの構成が明確に表示され、暗いステージ環境でも視認性を確保しています。

3つのクイックノブは、選択中のアルゴリズムにおいて最も頻繁に調整されるパラメータに自動的にアサインされます。これにより、メニュー画面を深掘りすることなく、リアルタイムでサウンドを変化させることが可能です。加えて、4つのメニューボタンと2つの小型ボタンにより、プリセット選択、エフェクト・チェーンの編集、ルーティング変更といった操作もスムーズに行えます。

フットスイッチは2つのプログラマブル・フットスイッチを搭載し、プリセット切り替えやエフェクトのオン・オフ、パラメータのコントロールに割り当てることができます。さらにHotSwitchおよびHotKnobというマクロコントロール機能により、複数のパラメータを同時に変化させるカスタム・コマンドを設定することも可能です。これにより、ライブパフォーマンス中の操作性が大幅に向上します。

接続性も充実しています。オーディオ入出力は2系統の1/4インチTS モノラル入力と2系統の出力を備え、ウェット・ドライ・ミックスやプリ・ポスト・ルーティングといった柔軟なシグナル・フロー設定に対応しています。MIDI I/Oにより、外部のMIDIコントローラーやシーケンサーとの連携が可能で、スタジオやライブセッティングでの拡張性が高いです。

USB-Cポートはプリセットのバックアップ、ファームウェア・アップデート、コンピューター・ベースの編集に対応しており、Bluetoothではワイヤレスでスマートフォンやタブレットから遠隔操作できます。エクスプレッション・ペダル入力により、外部フットペダルを接続してボリュームやパラメータをコントロールすることも可能です。オーキシリアリ・スイッチ入力を使用すれば、外部フットスイッチでプリセット切り替えやエフェクト・トグルを行えます。

電源は付属の12V 1A電源アダプタを使用します。仕様上、9~12V DC、300mA @ 12V / 400mA @ 9Vの入力に対応しており、汎用の電源アダプタでも動作します。ペダルボード統合を想定した設計となっており、他のエフェクト・ペダルと同じ電源供給システムで運用できます。

物理的なサイズは133×127×69mm(5.25×5×2.7インチ)、重量は約0.6kgです。オリジナルH9と比べてもコンパクトで、標準的なペダルボードへの統合が容易です。アルミニウム製のボディは耐久性に優れ、ツアーやスタジオでの頻繁な使用に耐える堅牢性を備えています。

これらのハードウェア・インターフェース設計により、H9 Gen 2は「複雑な機能を直感的に操作できるペダル」として実現されています。スタジオでの細かなエディットから、ステージでのリアルタイム・コントロールまで、様々なワークフローに対応する柔軟性を兼ね備えた製品です。

サウンド傾向と使いどころ

公式説明によれば、H90と同じARM処理アーキテクチャにより、より高い音声忠実度、改善されたパフォーマンス、アップグレードされたコンバーター、高速な動作、強化されたリアルタイム応答性が実現されています。SIFT技術によるポリフォニック・ピッチシフティングは、単一音ではなくコード全体に自然に追従し、Polysynth、Polyphony、Polyflex、Prism Shiftなどのアルゴリズムで表現力豊かなテクスチャを実現するとされています。

デモ演奏を見る限り、アンビエント、リバーブ、ディレイ、ハーモナイザー効果は高品質で、シンセ的なサウンドから実験的なプロセッシングまで幅広い音色が可能です。プリセット間のシームレスなエフェクト・スピルオーバー機能により、プリセット切り替え時にエフェクトが途切れることなく継続するため、ライブパフォーマンスでの音の流れが自然です。

H9 Gen 2は、スタジオクオリティのマルチエフェクトを求めるギタリスト、ボーカリスト、シンセサイザー奏者に適しています。ペダルボード上で単一のハイクオリティなエフェクトを使用するワークフローを中心とするプレイヤーや、H90の双エンジン機能は不要だが74のアルゴリズムへのアクセスと直感的なハードウェア操作を求める奏者にとって、理想的な選択肢となるでしょう。

デモ動画

Eventide H9 Harmonizer Gen 2 | Ambient, Reverb, Delay and Harmonizer Demo(Guitar Center)

参考リンク

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副編集長のNAOTOは、音楽プロデューサーとしての経験を活かし、Music Gear Japanのコンテンツ制作をリードしています。彼は特にデジタル音楽機材と最新の音楽テクノロジーに精通しており、常に最先端の情報を提供することに力を入れています。読者に対して革新的で有益な情報を届けることです。
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