Bacchus WL-PJ4 RSM/R — Japan Tune-upシリーズ初のPJピックアップベース
こんにちは、Music Gear Japan 副編集長のNAOTOです。今回は、Bacchus の Japan Tune-up シリーズから初めてリリースされるPJピックアップ仕様の4弦ベース「WL-PJ4 RSM/R」をご紹介します。
Japan Tune-up シリーズは、国内の Workshop Deviser Guitars(WDG)による厳格なセットアップを特徴とする新しいラインナップですが、これまでジャズベーススタイルのシングルピックアップ仕様に限定されていました。今回のモデルは、そこにPJピックアップレイアウトを初めて導入し、サウンドメイクの幅を大きく広げた一台です。
ローステッドメイプルネックと高比重真鍮製ネックプレートによる剛性と密度感、そしてターボスイッチによる両ピックアップのシリーズ接続機能により、ファンク・ロック・ジャズといった幅広いジャンルに対応できる設計になっています。国内職人によるセットアップの信頼性と、手の届きやすい価格帯(¥114,400 税込)の組み合わせは、初心者から経験者まで多くのプレイヤーの選択肢になり得るでしょう。
Japan Tune-upシリーズの新しい選択肢
Bacchus は長野県松本市に拠点を置くディバイザーのギター・ベースブランドです。同社は WOODLINE シリーズというハンドメイド上位機種で知られており、その演奏性と仕上がりの質感を中価格帯に落とし込んだのが GLOBAL シリーズです。そして 2026 年、新たに Japan Tune-up シリーズが立ち上がりました。このシリーズの特徴は、国内の Workshop Deviser Guitars(WDG)による一台ずつの厳格なセットアップにあります。同じコンセプトは Headway や Seventy Seven といったブランドでも展開されており、Bacchus の新しい品質保証の形として位置付けられています。
Japan Tune-up シリーズがこれまで提供してきたのは、ジャズベーススタイルのシングルピックアップ仕様に限定されていました。シンプルで扱いやすく、クラシックなトーンを求めるプレイヤーには理想的でしたが、より多彩なサウンドメイクを望むユーザーからは、ピックアップバリエーションの拡充を待つ声がありました。WL-PJ4 RSM/R は、その要望に応える初めてのモデルです。
PJ レイアウト(フロント P 型、リア J 型)の採用は、Bacchus のベースラインにおいても重要な転換点を示しています。公式説明によれば、P 型ピックアップのスプリットコイル設計がもたらす中低域の厚みと、J 型ピックアップのブリッジ寄り 70 年代ポジションによるタイトさの組み合わせにより、従来のシングルピックアップ仕様では実現できなかった表現力が得られるとされています。ファンク・ロック・ジャズといった幅広いジャンルに対応する必要があるプレイヤーにとって、このレイアウトは実用的な選択肢となります。
さらに注目すべきは、ターボスイッチ(トーンノブのプルアップ機能)の搭載です。両ピックアップをシリーズ接続することで、さらに太くパワフルなサウンドを引き出せます。この機能により、セッティング一つで繊細なサウンドから力強いサウンドまでの幅が広がり、セッション中のジャンル変更や楽曲ごとのトーン調整がより柔軟になります。
Japan Tune-up シリーズの基本仕様であるアルダーボディとローズウッド指板に加えて、ローステッドメイプルネックと高比重真鍮製ネックプレートという素材選択が、このモデルの音の密度感と反応性を支えています。国内職人による丁寧なセットアップと合わせることで、中価格帯のベースとしては高い完成度が実現されています。
WL-PJ4 RSM/R の登場は、Japan Tune-up シリーズが単なる「セットアップ重視の入門機」ではなく、より多くのプレイヤーのニーズに応える本格的なラインナップへと進化していることを示しています。
スペックと機能 — ローステッドメイプルネックと真鍮プレート
WL-PJ4 RSM/R のボディはアルダー、ネックはローステッドメイプル、指板はローズウッドという Japan Tune-up シリーズの定番構成です。ローステッドメイプルネックは、加熱処理により高い剛性と反り耐性を実現しており、クリスプで乾いた音、優れたアタック感をもたらします。指板半径は 305R、ナット幅は 38mm、スケールは 864mm(34インチ)と、ジャズベーススタイルの標準的な仕様を踏襲しており、WOODLINE シリーズの演奏性を継承したスリムボディデザインとも相まって、手の大きさを問わず扱いやすい設計になっています。
ネックプレートに採用された高比重真鍮製素材は、単なる外観上のアクセントではなく、音響的な役割を担っています。公式説明によれば、真鍮の密度感がボディとネックの結合部を強化し、中低域が豊かで密度感のあるサウンドを生み出すとされています。これは国内職人による厳格なセットアップと相まって、中価格帯のベースとしては高い完成度を実現する要素の一つです。
ピックアップは Bacchus オリジナルの PJ セット、フロント P 型、リア J 型の組み合わせです。公式説明によれば、P 型ピックアップはノイズに強いスプリットコイル設計で中低域を強調し、J 型ピックアップはブリッジ寄りの 70 年代ポジションに配置されており、タイトで帯域を切り抜けやすいサウンドを実現するとされています。この組み合わせにより、繰細なサウンドから太くパワフルなサウンドまで幅広いサウンドメイクが可能になります。
コントロール系は 2Vol、1Tone という標準的なレイアウトですが、トーンノブをプルアップすることで両ピックアップをシリーズ接続できるターボスイッチが搭載されています。この機能により、さらに太くパワフルなサウンドを引き出すことができ、セッション中のジャンル変更や楽曲ごとのトーン調整がより柔軟になります。
その他の仕様として、ナットは PPS(ポリフェニルスルホン)、ブリッジは真鍮サドルを備えた JB ブリッジ、ペグはオープンギア、フレットはニッケルシルバーという構成です。フィニッシュはポリウレタンまたはポリエステルが採用されています。
カラーバリエーションは 3 色展開です。Pearl White(PWH)は明るく清潔感のある印象、Dark Cherry Red(DCR)は深みのある赤系で落ち着いた雰囲気、Dark Lake Placid Blue(DLPB)はクラシックなジャズベースのイメージを現代的に解釈した色合いとなっており、プレイヤーの好みやセッティングに応じた選択が可能です。
製品は国内の Workshop Deviser Guitars(WDG)において一台ずつセットアップされ、ギグバッグが付属します。税込み ¥114,400 という価格帯は、このレベルの素材選択と国内職人による調整を考慮すると、実用的な投資といえるでしょう。
参考リンク
- WL-PJ4 RSM/R (PWH) by Bacchus
- WL-PJ4 RSM/R (DCR) by Bacchus
- WL-PJ4 RSM/R (DLPB) by Bacchus
- Bacchus Guitars – New Products
- Bacchus / バッカス Japan Tune-upシリーズ



