Fortin 3.33 Fredrik Thordendal Signature Dual Boost — モダンメタルの低域タイトネスを極める
こんにちは、Music Gear Japan 副編集長のNAOTOです。今回は、Fortin Amplification と Meshuggah のギタリスト Fredrik Thordendal がコラボレーションした、デュアルチャンネル・ブースト・ペダル「3.33」をご紹介します。
伝説的な 33 ブースターの進化版として 2026 年 9 月に発表されたこのペダルは、モダンメタルシーンにおけるトーン・シェイピングの新たな標準を目指すものです。Meshuggah がウルトラ・ロー・チューニングを開拓した際、従来のブースターではエクステンデッド・レンジ・ギターの攻撃性が曇ってしまうという課題がありました。3.33 は、低域をタイトに保ちながらアッパー・ミッドを積極的にフォーカスする設計で、この問題に正面から向き合っています。
デュアルチャンネル構成と各チャンネルの独立した Active Bass・Treble コントロール、さらには業界標準の Zuul ノイズゲート・テクノロジーの統合により、複雑なリズム・パターンの明瞭性を維持しながら、高ゲイン・アンプの前段で正確なゲイン・ブースティングを実現します。
伝説の 33 ブースターから何が進化したのか
Fortin Amplification と Fredrik Thordendal の協力関係は 10 年以上に及びます。Meshuggah がウルトラ・ロー・チューニングを開拓した時代、モダンメタルのギタリストたちは新たなトーン課題に直面していました。当時の標準的なブースター、たとえば Tube Screamer などのオーバードライブ・ペダルは、本来的にはミッドレンジ周波数をシフトさせる設計でした。これは 6 弦ギターでは許容範囲でしたが、7 弦や 8 弦のエクステンデッド・レンジ・ギターでは問題が生じます。低域がぼやけ、ピック・アタックの鋭さが失われ、複雑なリズム・パターンの明瞭性が損なわれてしまうのです。
この課題に対応するため、Fortin と Thordendal は 2016 年に 33 ブースターを開発しました。従来のブースターとは異なり、低域をタイトに保ちながらアッパー・ミッドを積極的にフォーカスする、サージカルなゲイン・ブースターです。不要なサブベース・マッドをカットし、ピック・アタックを鋭くする設計は、ウルトラ・ロー・チューニングの時代にこそ必要とされるアプローチでした。33 ブースターはたちまち業界標準となり、多くのモダンメタル・プレイヤーに採用されています。
3.33 は、この伝説的な 33 の基本哲学を継承しながら、さらなるベルサティリティを加えた進化版です。最大の変化はデュアルチャンネル設計にあります。2 つの独立したブースト・チャンネルを搭載することで、ライブ・セットアップにおけるアンプの複数チャンネル切り替えに対応できるようになりました。各チャンネルは独立した Level、Bass、Treble コントロールを持つため、クリーン・チャンネルとハイゲイン・チャンネルで異なるトーン・シェイピングを施すことが可能です。
加えて、各チャンネルに Active Bass・Treble コントロールが装備されました。これにより、33 ブースターの固定フィルター・カーブの利点を保ちながら、周波数レスポンスをより細かく調整できるようになっています。モダンメタルの多様なセッティング、たとえばバンド内での複数のギタリスト、異なるアンプ・セットアップ、さらには異なるチューニングに対応する柔軟性が生まれました。
もう一つの重要な追加機能が、業界標準の Fortin Zuul ノイズゲート・テクノロジーの直接統合です。高ゲイン・アンプの前段にノイズゲートを内蔵することで、ハイゲイン・セッティングにおけるノイズ・フロアを効果的に抑制できます。ウルトラ・ロー・チューニングではゲイン・ステージが深くなるため、ノイズ管理は実務的な課題です。3.33 はこの課題をペダル内で解決し、アンプ側でのゲート設定との相互作用を最小限に抑えることができます。
さらに、3.33 はアンプ・チャンネル・スイッチング用の 1/4″ リモート・ジャックを装備しており、アンプのチャンネル切り替えと同時にペダル側のチャンネルを自動で切り替えることが可能です。これはプロフェッショナル・ツアー・セットアップにおいて、フットペダルの操作を最小限にしながら一貫したトーン・マネジメントを実現する工夫です。
コントロール、接続、電源 — ツアー対応の実装
3.33 のコントロール・レイアウトは、デュアルチャンネル・ペダルとしての実用性を最優先に設計されています。フェイスパネル上には CH 1/2 チャンネル・セレクター、各チャンネルに Boost/Level、Bass、Treble、Zuul ノイズゲート、そして On/Off フットスイッチが配置されています。これらは物理的に独立した操作系となっており、ライブ中の切り替えやトーン・アジャストメントを迅速に行える設計です。
特に注目すべきは、各チャンネルに Active Bass・Treble コントロールが独立して装備されている点です。これにより、CH 1 と CH 2 で全く異なるトーン・シェイピングを施すことが可能になります。たとえば、クリーン・チャンネルではベース・レスポンスを抑え目にしながらトレブルを強調し、ハイゲイン・チャンネルではベースをタイトに、トレブルをニュートラルに設定するといった使い分けが容易です。
内蔵ノイズゲート Zuul は、各チャンネルに統合されています。高ゲイン・セッティングでのノイズ・フロア管理は、モダンメタルにおいて実務的な課題ですが、3.33 はこれをペダル内で処理することで、アンプ側でのゲート設定との複雑な相互作用を避けられます。
接続仕様は、標準的な 1/4″ ジャック(入力・出力)に加えて、1/4″ リモート・スイッチング・ジャックを装備しています。このリモート・ジャックはアンプのチャンネル・スイッチング・フットペダルと連携する設計で、アンプのチャンネルを切り替えると同時に 3.33 のチャンネルも自動で切り替わります。ツアー・セットアップにおいて、フットペダルの操作数を減らしながら一貫したトーン・マネジメントを実現する工夫です。リモート・ポーラリティ・スイッチにより、アンプ側の極性に合わせた調整も可能です。
電源は 9V DC センター・ピン・ネガティブの外部アダプター/パワー・サプライのみに対応しており、バッテリー・クリップは搭載されていません。フル・レギュレーション設計により、電源の安定性が確保されています。ツアー・ミュージシャンにとって、複数のペダルを一つのパワー・サプライで管理できるこの仕様は、セットアップの簡潔さと信頼性を高めます。
サイズは 122mm × 67mm × 39.5mm(ノブ・スイッチ除く)で、標準的なペダルボード上に収まるコンパクト設計です。デュアルチャンネル・ペダルとしては小型の部類に入り、スペース効率が良好です。エンクロージャーはツアー対応を想定した堅牢な構造で、高品質コンポーネントが採用されています。
フットスイッチはリレーベース・ソフト・フットスイッチ仕様で、True Bypass を実現しています。電源がオフになった場合でも、最後の状態(オン/オフ)が保持されるため、予期しないトーン・チェンジが起きません。これはライブ・パフォーマンスにおいて、セットアップの信頼性を大きく高める機能です。
試奏インプレッション — 実機での使用感
(ここに NAOTO の試奏所感を書き足してください)
デモ動画
参考リンク
- NATAS CLAUS – the Fredrik Thordendal signature 3.33 dual boost – Fortin Amps
- 3.33® Fredrik Thordendal signature | Dual Boost – Overdrive – Fortin Amps
- Fortin Amplification unveils the 3.33 Fredrik Thordendal signature dual channel boost pedal
- Fortin Amplification – Fortin Amps



