LAVA STUDIO|AI搭載のオールインワン・デスクトップ音楽ワークステーション
こんにちは、Music Gear Japan 副編集長のNAOTOです。今回は、LAVA MUSICが2025年11月に発表した「LAVA STUDIO」をご紹介します。
13.3インチのマルチタッチディスプレイを搭載するこの製品は、ギターアンプ、エフェクト、miniDAW、ルーパー、バッキングトラック、AI機能を一台に統合したオールインワン・デスクトップ音楽ワークステーションです。演奏から音楽制作までをシームレスに実現する設計が、ギタリストやプロデューサーの間で注目を集めています。
特に、LAVA MUSICが独自開発した「lavaAIニューラルモデリング技術」により、Fender、Mesa、Orange、Marshall、Victoryといった著名アンプの音色を99.9%以上の精度で再現できることが大きな特徴です。さらにNAMアンプモデルとIRキャビネットファイルに対応し、25,000以上のトーンライブラリへのアクセスが可能なオープンプラットフォーム設計となっており、カスタマイズの自由度も高くなっています。
スマート技術の集大成、LAVA STUDIOの立ち位置
LAVA MUSICは2013年にLu Zitianによって設立された中国の音楽技術企業です。同社が世界的に知名度を獲得したのは、2017年に初のユニボディカーボンファイバーギター「LAVA Me」を開発してからのこと。その後2021年には「LAVA ME 3」でタッチスクリーン搭載のスマートギターを実現し、ギター業界にデジタル化の波をもたらしました。LAVA STUDIOは、これまでのギター開発で培ったスマート技術とノウハウを結集し、デスクトップ音楽ワークステーションという新しい領域へと展開した製品なのです。
従来のギターアンプは、物理的なツマミやスイッチで音色を調整するアナログ的なアプローチが主流でした。一方、LAVA STUDIOは13.3インチのマルチタッチディスプレイを中心に据え、直感的なタッチ操作で40種類以上のアンプモデル、50種類以上のスタジオグレードエフェクト、30種類以上のキャビネットモデルにアクセスできる設計になっています。さらにminiDAW、8トラックルーパー、700種類以上のバッキングトラック、AIステム分離機能まで統合されており、従来のアンプの概念を大きく超えた製品となっています。
このタイミングでの登場には、いくつかの背景があります。ひとつは、ギタリストやベーシストが自宅での練習から本格的な音楽制作まで、複数の機材を一台に統合したいというニーズの高まりです。もうひとつは、LAVA MUSICが開発した「lavaAIニューラルモデリング技術」が成熟し、Fender、Mesa、Orange、Marshall、Victoryなどの著名アンプの音色を99.9%以上の精度で再現できるレベルに達したことです。これにより、物理的なアンプを持たなくても、デジタル環境で本格的なトーンメイクが実現可能になりました。
Kickstarterでのプロジェクト展開も、この製品の市場的な位置づけを物語っています。同社は2,981人から約3億円(17,643,647香港ドル)の支援を集め、ギターアンプのプロジェクトとしては異例の規模となりました。これは、既存のギター機材ユーザーだけでなく、プロデューサーやソングライター、音楽制作者といった幅広い層から、統合型のワークステーションへの需要が存在することを示唆しています。
13.3インチタッチディスプレイと統合機能の詳細
マルチタッチディスプレイの操作性
LAVA STUDIOの中核をなすのは、13.3インチフルHD(1920×1080)マルチタッチディスプレイです。0~80度の範囲で角度調整が可能な設計になっており、デスク上での演奏、立ち上がっての使用、寝かせての操作など、様々なシーンに対応できます。直感的なタッチ操作により、複雑な機能群にも素早くアクセスでき、従来のツマミやスイッチによる操作よりも、視覚的にパラメータの変化を追跡しやすくなっています。
lavaAIニューラルモデリングによるアンプとエフェクト
LAVA STUDIOには、lavaAIニューラルモデリング技術による40種類以上のアンプモデルが搭載されています。公式説明によれば、Fender、Mesa、Orange、Marshall、Victoryといった著名なアンプの音色を99.9%以上の精度で再現できるとのことです。これらのアンプモデルは、タッチディスプレイから直感的に選択・切り替えが可能です。
エフェクト類は50種類以上のスタジオグレードエフェクトを内蔵し、最大10スロットのエフェクトチェーンを構築できます。さらに30種類以上のキャビネットモデルも用意されており、アンプの選択とキャビネットの組み合わせにより、細かなトーンメイクが実現します。
miniDAWと録音機能
LAVA STUDIOは最大12トラック対応のminiDAWを搭載し、マルチトラック録音に対応しています。ギター演奏の録音はもちろん、複数のトラックを重ねての音楽制作がデスクトップ環境で完結します。800MHzクアッドコアDSPプロセッサーと64GBのオンボードストレージにより、安定した処理能力と十分な録音容量が確保されています。
8トラックルーパーと700種類以上のバッキングトラック
8トラックルーパーにより、リアルタイムでの多層録音が可能です。演奏しながらループを重ねていく、という従来のルーパーペダルの使い方をそのままデジタル環境で実現できます。
700種類以上のバッキングトラックとドラムグルーヴが内蔵されており、バッキングに合わせた練習や、バッキングをベースにした作曲が可能です。これにより、一人での演奏環境でもバンド感覚での制作体験が得られます。
NAM対応による25,000以上のトーンライブラリ
LAVA STUDIOはNAMアンプモデルとIRキャビネットファイルに対応し、25,000以上のトーンライブラリへのアクセスが可能なオープンプラットフォーム設計となっています。これにより、内蔵の40種類以上のアンプモデルに加えて、ユーザーが外部からダウンロードしたモデルやキャビネットを追加できる拡張性を備えています。
2.1オーディオシステムの仕様
LAVA STUDIOには2.1オーディオシステムが搭載されています。1インチカーボンファイバーウーファーと、デュアル2インチツイーターの組み合わせにより、低域から高域まで幅広い周波数帯域をカバーしています。これにより、ヘッドフォンを使わずにスピーカーだけで本格的なサウンドモニタリングが可能です。
接続性と電源仕様
LAVA STUDIOの接続性は以下の通りです。
- 入力:1×1/4インチジャック(楽器入力)
- 出力:2×1/4インチジャック(L/Mono & R、ラインアウト)、1×1/8インチジャック(ヘッドフォン)
- ワイヤレス:Wi-Fi 5(AC)、Bluetooth 5.0
- 有線:USB-C
Wi-Fi 5とBluetooth 5.0により、スマートフォンやタブレット、外部のDAWとのワイヤレス連携が可能です。USB-Cは、コンピュータとの接続やファイル転送、外部機器の接続に対応します。
電源はAC-DCパワーアダプター(付属、マルチリージョン対応)により供給されます。
サイズと重量
LAVA STUDIOのサイズは幅312.9mm × 高さ195.4mm × 奥行き167.5mm、重量は4,453g(約4.5kg)です。デスク上に設置しやすいコンパクトなフットプリントながら、13.3インチのディスプレイと2.1オーディオシステムを搭載した堅牢な筐体となっています。筐体はマグネシウム合金とPC/ABS樹脂で構成されており、耐久性と軽量性のバランスが取られています。
デモ動画
参考リンク
- LAVA MUSIC Introduces LAVA STUDIO, a New Smart Amp and Creative System
- Lava Studio smart amp redefines music creation
- LAVA STUDIO日本上陸。NAM対応の全部入りアンプ
- 演奏から音楽制作までを一台に。オールインワン・デスクトップ音楽ワークステーション「LAVA STUDIO」が日本先行販売開始
- LAVA STUDIOの価格と買い方|ギターアンプは箱から小さなスタジオになっていく
- Lava Studio Smart Guitar Amp
- LAVA STUDIO – Top 10 Questions and Answers
- 【8月17日、日本上陸】LAVA STUDIOとは?AI音楽ワークステーションが創作の面倒を消す理由



