JAM Pedals Wahcko mk.2|ヴィンテージワウの深みを再現した高級ペダル
こんにちは、Music Gear Japan 副編集長のNAOTOです。今回は、JAM Pedalsが2008年の初代Wahckoから15年以上の経験を経て完成させた最新版「Wahcko mk.2」をご紹介します。
JAM Pedalsはアテネを拠点とするハンドメイドペダルメーカーで、Wahckoは設立当初からのシグネチャーモデルとして、Nile Rodgers、Bill Frisell、John Scofield、Steve Lukather、Richie Samboraなど多くのプロフェッショナルに信頼されてきました。mk.2は元のWahckoの設計を詳細に見直し、1960年代のCry BabyやVoxワウペダルに見られたTDK製インダクタに着想を得たカスタムJAM製インダクタを採用することで、ヴィンテージの深みと柔らかさを現代的にアップデートしています。
6ポジションSWEEP制御と内部Q調整トリマーにより、ギター・ベース両対応で、異なるピックアップやアンプセッティングに対応させたいプレイヤーから、ゲルマニウムファズなどのインピーダンス敏感なペダルと組み合わせたいセッティングまで、幅広いニーズに応えられる高級ワウペダルとして注目を集めています。
Wahckoの進化系|mk.2が何を変えたのか
JAM Pedalsは2005年にギタリスト兼エレクトロニクス探求者のJannis Anastasakisによってアテネで設立されました。同社は創立当初から、ヴィンテージペダルの音色哲学を現代的な技術で再解釈することを掲げており、Wahckoはその代表作として2008年のラインナップ開始以来、15年以上にわたってプロフェッショナルシーンで使用されてきました。
初代Wahckoは赤いFaselインダクタを採用し、ワウペダルの基本性能を高い水準で実現していました。しかしJAM Pedalsは、さらに深いヴィンテージ感を求めるプレイヤーのニーズに応えるべく、mk.2の開発に着手しました。最大の変更点は、インダクタの仕様です。mk.2では1960年代のCry BabyおよびVoxワウペダルに搭載されていたTDK製インダクタに着想を得た、カスタムJAM製インダクタを新たに設計・採用しました。これにより、ヴィンテージワウペダルが持つ柔らかく深みのある音色を、現代的な製造精度で再現することが可能になっています。
mk.2の改良はインダクタだけに留まりません。6ポジションSWEEP制御により、周波数範囲を6段階で選択できるようになり、異なるピックアップやアンプセッティングに対応させることが容易になりました。内部Q調整トリマーはワウレスポンスの特性と強度を微調整でき、デフォルト位置は12時方向に設定されています。さらに内部DIPスイッチによるギター・ベースモード切り替え機能も追加され、ベースモードでは低域楽器向けに周波数スイープが拡張されます。調整可能なロッカーテンションは付属の4mmアレンキーで踏み心地を調整でき、プレイヤーの好みに細かく対応できるようになっています。
回路設計面でも進化がみられます。mk.2はバッファレス設計を採用し、インピーダンス保存設計により、ゲルマニウムファズなどのインピーダンス敏感なペダルの後に配置しても信号品質を損なわないようになっています。また電池動作が復活し、9V電池または9V DC電源(センターネガティブ)で動作可能になりました。消費電流は10mAと低消費電力です。物理的な改良としては、従来のプレキシガラスから耐久性のあるノンスリップラバートレッドに変更され、長期的な使用環境での信頼性が向上しています。
これらの改良は、単なる機能追加ではなく、JAM Pedalsの哲学——ヴィンテージの価値を尊重しながら、現代のプレイヤーのニーズに応える——を体現しています。mk.2は初代Wahckoの基本的な設計思想を守りつつ、表現力の拡張とプレイヤーへのコントロール向上を実現した、次世代のハンドメイドワウペダルとして位置付けられています。
コントロール・スペック|細部にこだわった設計
Wahcko mk.2の操作系は、シンプルながら奥深いカスタマイズ性を備えています。最も目立つコントロールは、ペダル上部に配置された6ポジションSWEEP回転スイッチです。このスイッチにより、ワウペダルの周波数範囲を6段階で選択できます。ギターのピックアップやアンプの特性に合わせて、最適なワウレスポンスを引き出すことが可能になります。公式の説明によれば、ヴィンテージスタイルのワウからソウルフルなワウトーンまで、幅広い音色メイクが実現できるとされています。
ペダル内部には、さらに細かな調整を可能にするトリマーが配置されています。内部Q調整トリマーは、ワウレスポンスの特性と強度を微調整するためのもので、デフォルト位置は12時方向に設定されています。このトリマーを調整することで、ワウピークの焦点と強度をコントロールでき、より個人的な音色表現が可能になります。同じく内部には入力ゲイントリマーも備えられており、ペダルへの入力レベルを調整できます。
ギターとベースの両方に対応させるため、内部DIPスイッチによるモード切り替え機能が搭載されています。ギターモードがデフォルト設定ですが、ベースモードに切り替えることで、低域楽器向けに周波数スイープが拡張されます。この設定変更により、同じペダルでギター・ベース両方のセッティングに対応させることができるため、バンドメンバーとの共有や、マルチ楽器奏者にとって利便性が高まります。
踏み心地に関しても、プレイヤーの好みに対応する設計になっています。付属の4mmアレンキーを使用することで、ロッカーテンションを調整可能です。ペダルの踏み応えの固さを自分好みに設定できるため、長時間のライブパフォーマンスでも快適に操作できます。
回路設計と電源仕様
Wahcko mk.2は、バッファレス設計を採用しており、インピーダンス保存設計により信号品質を維持します。これは特にゲルマニウムファズなどのインピーダンス敏感なペダルをボードに組み込む場合に重要です。そうしたペダルの後にWahcko mk.2を配置しても、信号の特性が損なわれないため、ペダルボードの構成に自由度が生まれます。
入出力インピーダンスは、入力が約70kΩ、出力が約10kΩとなっており、高インピーダンス入力を持つペダルとの接続でも安定した動作が期待できます。トゥルーバイパス仕様のため、ペダルをオフにした際は信号経路から完全に除外され、オンボードの他のペダルに影響を与えません。
電源仕様も大きな改良点です。mk.2は9V DC電源アダプタ(センターネガティブ)または9V電池で動作します。電池動作が復活したことで、スタジオやリハーサルスペースの電源確保が難しい環境でも使用できるようになりました。消費電流は10mAと低消費電力に抑えられているため、電池の持ちも良好です。
物理的な仕様と耐久性
サイズは25.7 × 12.5 × 7 cm(10 × 4.9 × 2.7インチ)で、ペダルボードへの搭載を想定した標準的なコンパクトペダルサイズです。重量は1.7 kg(3.7 lb)と、ハンドメイド製造のペダルとしては適切な重さで、ボード上での安定性が保たれます。
耐久性の向上も見逃せません。従来のプレキシガラスから、ノンスリップラバートレッドに変更されました。このラバー素材は、長期的な使用環境での耐摩耗性に優れており、踏み込み時のグリップ感も向上しています。JAM Pedalsのハンドメイド製造による丁寧な仕上げと相まって、長年の使用に耐える信頼性を実現しています。
これらのコントロールと仕様は、Wahcko mk.2が単なるワウペダルではなく、プレイヤーの音作りに深く関わる楽器として設計されていることを示しています。6ポジションSWEEP、内部調整トリマー、ギター・ベースモード切り替え、ロッカーテンション調整といった各要素が、異なるセッティングやジャンル、プレイスタイルに対応できる柔軟性を生み出しているのです。
試奏インプレッション|音色と踏み心地
(ここに NAOTO の試奏所感を書き足してください)
デモ動画
参考リンク
- Wahcko mk.2 – JAM Pedals Official
- JAM Pedals Wahcko MK.2 Wah Pedal – Chicago Music Exchange
- Jam Pedals Wahcko Wah MK.2 | The Music Emporium
- JAM Pedals Wahcko MK2: The Classic Wah Gets an Update – Gearnews
- JAM Pedals Wahcko Wah Pedal | zZounds



