Gibson Custom Tak Matsumoto DC Standard、14年ぶりのダブルカッタウェイ新作
こんにちは、Music Gear Japan 副編集長のNAOTOです。今回は、ギブソン・カスタムショップから発売される松本孝弘の最新シグネチャーモデル「Gibson Custom Tak Matsumoto DC Standard Flame Top/Translucent Pink」をご紹介します。
B’zのギタリスト・松本孝弘とギブソンのコラボレーションは25年以上続いていますが、本モデルはその節目を記念する1本です。特に注目すべきは、2012年以来14年ぶりとなるダブルカッタウェイ(DC)ボディの採用。松本のオリジナルシェイプであるこのDCデザインは、彼のアイデンティティそのものであり、久々の復活は多くのファンや松本のサウンドを追求するギタリストにとって待望の一本となるでしょう。
トランスルーセント・ピンクのニトロセルロース・ラッカー仕上げという、ギブソン・カスタムショップらしい上質な仕立てに加え、ラップアラウンド・ブリッジやCustombucker系ピックアップなど、現代的な仕様を融合させた設計も見どころです。
松本孝弘とギブソンの四半世紀、DCモデルの復活
松本孝弘がギブソンと手を組んだのは1999年のこと。アジア初のギブソン・シグネチャー・アーティストとして認定されて以来、25年以上にわたるコラボレーションが続いています。この長年の関係性の中で、松本のアイデンティティを最も象徴するのが、彼がオリジナルで設計したダブルカッタウェイ(DC)ボディです。
DCボディは、従来のシングルカッタウェイの枠を超えた、松本独自の美学を形にしたもの。レス・ポール系の厚みを保ちながら、ハイフレットへのアクセスを大幅に向上させるこのシェイプは、彼のプレイスタイルと音楽性を直結させた設計として、長年ファンに愛されてきました。
ところが、このDCモデルのシグネチャーギターは、2012年の前作からぱたりと途絶えていました。14年という時間は、楽器業界にとって決して短くありません。その間、ギブソン・カスタムショップの技術は進化し、ピックアップ設計も洗練され、ハードウェアの仕様も更新されてきました。今回の新作は、そうした進化を松本のDCデザインに取り込みながら、原点へ立ち戻るという、ある種の集大成的な一本として企画されたと考えられます。
ラップアラウンド・ブリッジの採用は、その象徴的な例です。このブリッジは、ジェフ・ベック・モデルなど、ギブソンの高級シグネチャーシリーズでも採用される仕様。弦のテンション管理と音の伝達効率を高める現代的なアプローチが、松本のDCボディに融合することで、従来のモデルとは異なる音響特性が期待されます。
また、ピックアップ構成もCustombuckerとCustombucker Plusという、Alnico 4マグネットを採用した専用設計。公式の説明によれば、松本らしい輪郭の明確なサウンドを実現するために、ギブソン・カスタムショップが開発した組み合わせとのことです。
25年以上のコラボレーションの節目に、松本の原点であるDCボディが帰ってくる。それも、単なる懐古ではなく、現代のギブソン・カスタムショップの最高峰の技術を結集させた形での復活です。このタイミングと仕様選択には、松本とギブソンの関係性の深さ、そして彼らが目指す音への妥協のなさが如実に表れていると言えるでしょう。
ワンピース・マホガニーとメイプルトップ、こだわりの仕様
本モデルのボディは、ワンピース・マホガニーのバックにフレイムメイプルトップを搭載した構成です。ギブソン・カスタムショップの象徴的な仕立てであり、マホガニー単体の温かみに、メイプルトップの輪郭感が加わることで、松本らしい明確なサウンドキャラクターが実現される設計となっています。
ピックアップは、フロントにCustombucker、リアにCustombucker Plusを搭載。どちらもAlnico 4マグネットを採用した専用設計で、公式の説明によれば、松本のプレイスタイルに合わせた輪郭の明確なサウンドを実現するために開発されたとのことです。ボリューム×2、マスター・トーン×1、3ウェイ・ピックアップセレクターというコントロール構成により、きめ細かいトーンメイクが可能になっています。
注目すべきは、ラップアラウンド・ブリッジの採用です。このブリッジは、ジェフ・ベック・モデルなどギブソンの高級シグネチャーシリーズでも採用される仕様で、弦のテンション管理と音の伝達効率を高める現代的なアプローチです。
指板はローズウッド製で、22フレット(ミディアム・ジャンボ)を備えています。インレイはアバロン台形で、ギブソン・カスタムショップらしい上質な仕上げです。ネックは松本孝弘カスタムシェイプのマホガニー製で、スケールは24.75インチ。チューニング・マシンはギブソン・デラックス・チューナーが装備されています。
フィニッシュは、ニトロセルロース・ラッカー・グロス仕上げのトランスルーセント・ピンク。このカラーリングは、本モデルの最大の視覚的特徴であり、ギブソン・カスタムショップの職人技による透明感のある深いピンク色が実現されています。ハードウェアはニッケル・メッキで統一され、全体の高級感を引き立てています。
付属品は、ギブソン・カスタムショップ・ハードシェルケースと認定書が同梱されます。
発売日・価格・入手方法
本モデルの発売日は2026年11月25日で、税込価格は1,016,290円です。ギブソン・カスタムショップ製の高級機として、国内正規販売店を通じた販売が予定されています。付属品はギブソン・カスタムショップ・ハードシェルケースと認定書で、シグネチャーモデルとしての証明書が同梱されることで、所有者の確認と資産価値の担保が図られています。
価格帯としては、ギブソン・カスタムショップの高級シグネチャーシリーズに位置づけられるもので、ワンピース・マホガニーボディにフレイムメイプルトップを搭載し、ラップアラウンド・ブリッジやCustombucker系ピックアップを採用した仕様、そしてニトロセルロース・ラッカー仕上げの手作業による塗装工程を反映したものです。
ターゲットユーザー層としては、松本孝弘のファンはもちろんのこと、ロック・ギタリストの中でも特にハイエンドなシグネチャーモデルを求める奏者が想定されています。ギブソン・カスタムショップ製という点で、プロフェッショナルな演奏環境での使用を想定した設計であり、スタジオセッションやライブステージでの実用性を念頭に置いた一本です。
14年ぶりのDCモデルという希少性と、25年以上のコラボレーション実績を背景にした信頼性から、発売後は入手が難しくなる可能性も考えられます。興味のある奏者は、発売日以降、ギブソン正規販売店への問い合わせが推奨されます。
本モデルは、松本孝弘とギブソン・カスタムショップの関係の深さを象徴する一本であり、単なるシグネチャーモデルの枠を超えた、両者の音への哲学が結実した楽器として位置づけられるでしょう。
デモ動画
参考リンク
- ギブソン・カスタム、B'z 松本孝弘氏の最新シグネチャー・モデル『Tak Matsumoto DC Standard Flame Top/Translucent Pink』発売決定!
- B'z松本孝弘モデルの最新シグネチャーギターはピンク、Gibson Customから発売
- B'z松本孝弘、鮮烈ピンクの新シグネイチャーギター発売決定 14年ぶり"ダブルカッタウェイ"モデル
- House Of Strings Official Website
- Gibson launches Tak Matsumoto DC Standard Flame Top



